にっけいしんぶん新聞 -5ページ目

横網(東京・墨田) -国技館の街-

江戸っ子の歴史を駆ける -35面「どこでも探検隊」-

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「よこづな」

タイトルをそう読んだ人、手を挙げて。



…正しくは、「よこあみ」です。

今、幸せですか? -尺度-

政府、指標作成へ調査 -2面-

政府は8日、国民の幸福度をはかる新しい指標の作成に向けて「幸福感」を問う意識調査を実施する方針を固めました。自らの「幸福感」を10点満点で採点してもらい、その理由を聞き、新指標の設計に役立てます。政府が新成長戦略をまとめる6月までに集計します。政府は昨年末の基本方針で、国民の「幸福度」を表す新指標を開発し、向上に取り組むと明記していました。

「幸福感」をはかる指標を開発する、と昨年きいたとき、これはすなわち「幸福」という曖昧なものに科学的にアプローチするってことじゃないの?と思ったのですが、今回「幸福感」を10点満点できくときき、これはいよいよ「最高ですかー?」ってことじゃないの?と思ってしまった記者です。
いえいえ、他意はありません。

そんな風にニヤリとしながら、電車の中で折り返した反対側を見てこんどはプッと吹き出してしまいました。


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わはは!
この人は10点満点で幸せそうだぁっ!

・・・絶妙のタイミングに電車の中でひとりウケてしまった記者でした・・・。

統合破談は予見できる? -私はだれ?-

まちかど -16面-

○…国内企業のM&Aで破談になるケースについて、市場はどの程度予測しているのか。マッコーリーキャピタル証券が経営統合が撤回された国内170件の株価を調べたところ、買う側の企業の株価は統合発表後の10日間で市場平均を10%上回るが、その後の50日間は20%下回った。
○…買われる側の株価も2ヶ月後には市場平均を下回るなど、株価にはある程度予見性があるようだ。
今年はM&Aが増えるとの見方もあるが、買収が成就するのか、投資家は市場の声に耳を傾ける必要がありそうだ。


なぜ10日と50日なのか、10日で破談を予見できるのか、60日後からの株価はどうなのか、統合発表後何日で破談になったのか、破談が公表された後の株価はどうなのかなど、疑問点はいくつもありますが、まあそこはあえてよしとしよう。

しかしなー。

「投資家は市場の声に耳を傾ける必要がありそうだ」

あん??

あんあん???

この場合の市場の声って、株価のことだよなあ。
株価って、投資家がつくってるんだよなあ。
その投資家に市場の声を聞けって言われても、ぐるぐるまわりだよなあ。

んー…

市場って何のつもりだよ?

近ツー、店舗2割閉鎖 -ピンとこん-

ネット販売の人員拡充 -9面-

近畿日本ツーリスト(KNT)は17日、個人向け…

近ツー、近畿日本ツーリスト、KNT…

のっけから3つも呼び名出さんとってくれ!

とくにKNT!
社名変更したけどぜんぜん浸透してへんからな!

さらに記事の中に登場した「店舗運営子会社のKNTツーリスト」って、もはやKNTのTがなんだか分かんなくってるよ…。

永守流のメダル? -すぐやれ-

春秋 -1面-

バンクーバー冬季五輪で日本人メダリストを2人出した日本電産サンキョーは、03年まで赤字続きだったが、精密モーター大手の日本電産が買収し、息を吹き返した企業だ。
▼すぐやる、必ずやる、できるまでやる--。日本電産の永守重信社長は長野県まで毎週通い、目標をあきらめない永守流を社員に説いて回った。30坪の向上をハードディスクモーター世界首位の企業に育てた経験を、社員にぶつけた。1円の無駄にも目を光らせた。
▼そうした永守流がスピードスケート500m銀メダルの長島選手、銅メダルの加藤選手に乗り移ったかのようだった。前回トリノで13位、今回も1回目6位だった長島選手には、永守さんのような粘りがあった。
▼「1位」にこだわる永守さんは、「金メダルをとってこいよ」といって選手を送りだした。「銀と銅で不満かもしれない」という声が日本電産サンキョーであがっている。たぶんそうだろう。再建中も、永守さんは士気を考え、スケート部を廃部にしなかった。「金をとるまで頑張れ」と思っていることだろう。


日本電産の永守重信社長。
記者も非常に尊敬する、魅力的な経営者さんです。

昨年冬のリーマンショック後の危機に際し、WPR(ダブル・プロフィット・レシオ)と名付けた「売上高がピーク時に戻った時に利益率を2倍にする」という収益構造改革を進め、多くの人が「そんなにうまくいくもんか?」と思った計画数値以上の進捗を実際に達成しているという経営手腕については、ただ賞賛するしかありませんが、それだけではありません。
時には乱暴なくらいながら、伝わりやすい関西弁で本音をバンバンしゃべる語り口が何よりの魅力です。
四半期ごとに開かれる決算説明会での永守節はサイコーです。

各証券会社のアナリストたちがどんなレポートを書いているかちゃんと読んでいて、質問するアナリストに逆に突っ込んだりするのですが、

「君なー、ハードディスクが○○やから××やとか書いとったやろー。ぜんぜんわかってへんわ。そんなこというとったら分析できひんで。あんなこと書いとったらまたランキング下がるで」

そう、日経ヴェリタスの証券アナリスト人気ランキングまできっちり頭に入っていて、そのアナリストのランキングが上がった下がったなんかまでネタにするのですよ。
アナリストさんにとってはやりにくい相手かもしれませんが、しかし聞いたことには答えられる限り誠意をもって答えてくれますし、終わってからのぶら下がり取材にもきっちりつきあってくれますし、参加して有名アナリストさんの脇で話を聞いてると非常にためになることが多いです。
何より面白いし。

っと、永守さんを語りだすと長くなるのでやめますが、それにしてもすごいですね。
いや、この不況、この経費削減を進めている中でも廃部にせずに選手を支えたっていう話そのものじゃなく、現役の経営者を題材にして、最後はまるで「○○さんが生きていたらきっとこう思うだろう」的な終わり方で締めるなんて。

しかし永守さんはそれは悔しがってるでしょうけど、でも不満じゃあないと思うなー、「2人ともようがんばったよ」と言いそうな気がするなー、「せやけどそらどうせならやっぱり金と銀がよかったわ」、とか付け足しそうな気はするけど。

・・・って、記者の感想とか想像とかじゃなくて、春秋の執筆者さん・・・

「・・・と思っていることだろう」なんて結びじゃなくて、直接取材しろよ!
経済紙が財界人に取材しないで想像で書いてどうすんだよ。
永守さん、伝説の人じゃなくて、今でも元気でやってるんだから。。。

デーモン閣下「ある意味被害者だ」 -閣下!!-

にっけいしんぶん新聞-20100206174955.jpg朝青龍引退 -34面-

朝青龍関の引退表明については、大相撲に詳しい専門家や親交のあった人々からも様々な感想があがった。
今年1月まで横綱審議委員を務めた作家の内館牧子さんは「(引退は)ベストの選択」とコメントした。委員在任中、朝青龍関に厳しい指摘を繰り返してきたが、この日も「横綱たるものがいかなる処分でも勧告されて従うのは恥ずかしいこと。『天敵』と呼ばれた私だがこの選択に安堵している」などと独特の表現で本人の決断を評価した。
一方、「たぐいまれな身体能力と気力を兼ね備えていた」と、才能を惜しむのは大相撲ファンとして知られる歌手のデーモン閣下さん。日本文化や美徳などを深く理解できないまま横綱にまでなったとし、「ある意味被害者」と同情を寄せた。


あはは!
デーモン閣下!
内館牧子「さん」に対してデーモン「閣下」!!
なんかとんでもなく偉い人みたいだよ!
いや人じゃなくて悪魔だけど。

けど記事中では「デーモン閣下さん」!!
「閣下」の扱いがバラバラだって!!
統一しろよ!!

・・・まあ確かにデーモン閣下、デーモン小暮閣下が芸名を変えて「デーモン閣下」になっちゃって、こういう場合どう呼んだらいいか悩ましいところではあるけれど・・・。

ちなみに閣下、ご存知の方も少なくないと思いますが、ただの大相撲ファンというより、相撲評論家もしくは解説者というレベルです。
実際、NHKの大相撲中継にもゲスト解説として何度か出演しているというほどで、その知識は角界関係者も一目置くほどだといわれています。
相撲人気向上にも一役買っていて、実は記者も高校生のころ閣下のオールナイトニッポンを聴いて相撲に興味を持つようになった一人なのであります。

思い出すなあ、南野陽子の「だだだだだいてつだだだだだいてつだいてつだいてつだいてつがんばってね!」。
ああ、意味がわからなくても結構です。
要は当時、番組に大相撲コーナーがあって、番組ぐるみで大徹という力士を応援していたということです。

それでもまさかこの件で日経新聞の紙面に登場するとは思いませんでしたね。
なかなかやるなあ、日経も。
無難にやくみつる氏にコメントもらうよりはよっぽどよかったですよ。
見直しました。

そうだ、この際、角界もイメージを一新するため、横綱審議委員を「人類以外」から招いたりしたら、いかがでしょう・・・???

越年高値に一安心? -どの口が-

まちかど -18面-

日経平均は2010年初日に09年8月の高値をようやく更新したが、市場では「昨年の大納会で高値を更新せずにほっとした」との声が出ていた。というのも「西暦末尾が“9”の年で日経平均が年末高値で終わると、翌年の相場は荒れた」(中堅証券幹部)からだ。
1969年、89年、99年の3回がこれに該当し、翌年は必ず下落した。特に89年、99年の翌年はバブル崩壊の都市として記憶に残る。
とはいえたった3回の経験則。長い相場低迷のなか、少しでもゲンを担ごうという自信のなさもみえてくる。


わはは!
お前が言うか!!
「○○の期間は直近5年のうちで3回上昇」なんていうごく普通の出来事を「経験則」として取り上げきてた「まちかど」欄が、過去に起こった3回中3回当たってる出来事を「たった3回の経験則」として笑うか!!!

あはは。
自分でハードル上げちまったなあ、「まちかど」の『経験則』の。
もう、これから『経験則』を語るときは、「15年連続でドウシタコウシタ」とか「過去30回中29回がドウナッタコウナッタ」とか、それくらいのヤツで頼みますよ!

来月から朝刊160円に -ハイパー!-

店頭売り定価改定のお知らせ -1面-

日本経済新聞社は2010年1月1日から、駅売店、コンビニエンスストアなどで販売する日本経済新聞の定価を現在の朝刊140円から160円に、夕刊50円から70円に改定させていただきます。
店頭売り定価は朝刊で98年12月以来、夕刊で89年2月以来据え置いてきました。質の高い情報提供のための取材体制強化、売店網の拡充とあわせ、コスト削減に努めてまいりましたが、今般やむなく店頭販売についてのみ定価引き上げをお願いすることになりました。
事情をご理解いただき、引き続きご愛読をお願い申し上げます。


このデフレの時代にこの値上げ…。

朝刊15%値上げ!

夕刊に至っては…


なんと40%値上げ!!


資源価格高騰によらない値上げでは近年稀に見るスケール!

朝刊4冊でジーパンが買えるぜ!!


…ま、情報は「中国で『作る』」わけにはいかんからな…

と、「ご理解」して「ご愛読」するしかないのか…。



日経さん!

「MADE IN JAPAN」の質を頼みますぜ!!

「普天間」来年に先送り -ユージュー-

政府、米に伝達 -1面ほか-

政府は14日、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題への対応を決めました。

すげー。

9月から合意をうやむやにして散々ふらついて、先週ようやく「今こそ決断の時」みたいなこと言ってると思ったら…

「先送りの決断」

だったとは。

こりゃなかなかできるもんじゃないっすね。
ものすげー大物かも。
歴史に残る大首相になりそうだなー。
あー、すげーすげー。

国債「約44兆円以内に」 -アバウト-

発行上限とせず -1面-

政府・与党は14日、2010年度の予算編成の基本方針を決めました。焦点の新規国債発行額は「約44兆円以内に抑えるものとする」と明記しました。「約」を付記することで44兆円を厳密な発行上限とせず、44兆円を超える余地を残した表現することで決着しました。

そもそも歳入が確定しない段階で厳密な発行上限を決めることに無理があるとずっと思っているのですが、けどそんなことより…

「約○兆円以内」って日本語に違和感を感じるのって、ワタシだけ?