「発言にブレ」野党批判 -発言のズレ- | にっけいしんぶん新聞

「発言にブレ」野党批判 -発言のズレ-

首相、年収水準触れず -2面-

菅直人首相は1日の熊本市と長崎市での街頭演説で、消費税増税について「軽減税率や還付方式などを考えなければいけない」と発言したものの、対象となる年収水準には触れませんでした。前日は繰り返し言及しましたが、200万から400万円と金額は二転三転しました。野党は「ぶれている」と批判しました。

菅さんの発言の場合、何かの根拠を前提に私はこうしたいというような「方向性」を言ってるんじゃなくて、ほとんど思いつきなのか誰かから聞いたのか、とりあえず言ってみただけみたいなもんですから、「ぶれている」っていう問題じゃないような気がしますよね。

まあ、そのへんは主観の問題でしょうが、しかし先日野党になった社民党の阿部智子政審会長のこのリアクションはいかがなものでしょうか?

「庶民の所得水準を知らないんじゃないか。400万円はちょうど真ん中くらいだ」

え?そういう問題??
ていうか、この文脈からすると、「400万円も所得があったら低所得者じゃないぞ!」「そんな人に税金を還付するなんてとんでもない!」に聞こえちゃうんですけど、社民党さん、それでいいんでしょうか?

さらに野党だけじゃなくて、民主党の内部からも批判的な声が上がってるようです。
ついこないだ菅さんと党首を争ったタルトコさんからなのですが・・・

「菅さんは私みたいに文科系の頭ではないから、緻密な話をして誤解が広がる。本当は私の方が総理にふさわしかったかもしれない」

いやいや、そういう問題じゃねーだろ!
文科系とか理科系とか、そんなレベルの話じゃねーし!
おまけに言うに事欠いて俺の方が総理にふさわしかった!?
この時期にそんなこと言っちゃうようじゃふさわしくないんじゃねーの??

・・・今回の金額の二転三転について、仙谷官房長官は「議論の材料提供として言っている」と説明していますが、議論の方向はしっちゃかめっちゃかになっているようです・・・。