景気「改善」7割超 -判断- | にっけいしんぶん新聞

景気「改善」7割超 -判断-

社長100人アンケート -1面、13面-

日本経済新聞社が28日まとめた「社長100人」アンケートで、半年前に比べ国内景気が改善したと回答した経営者は73.6%と、前回調査(3月)から12.3ポイント増えました。中国などの新興国の経済成長が主因としており、2010年度の主な経営課題も「新興国など海外事業の拡大」がトップでした。

東証一部上場企業を中心に、日本を代表する大企業140社の社長に対して定期的に行っているこの「社長100人アンケート」。
4月に入ってギリシャはじめ欧州問題の悪化なんかはありましたが、結果をみると、4-6月まではなんとか景気回復は続いているようですね。
個人的には「二番底懸念」は3月よりもかなり高まっているように思うのですが、調査によるとそれも後退しているとのことです。
法人企業景気予測調査なんかを見ると、大企業とは違って中小企業なんかは回復期待が外れてむしろ景況感は悪化してるようなのですが、しかし大企業の景気さえ悪いようじゃどうにもならないので、まずはよしとしましょう。

それはよしとして、この手のアンケート、記事の表面だけじゃ分からないので詳細な結果が掲載されていた日経産業新聞を読んでみたのですが、日本のトップ企業の経営者の現在の景況感やグローバルな景気に対する認識、あるいは政策についての見方など、なかなか興味深いものがあってよかったです。

たとえば「問1」、表題にもある国内の景況感の認識についてですが、原調査結果はこんなでした。

問1 現在の国内景気は半年前と比べてどう変化したと思われますか。
①よくなった 23.6%
②すでに改善の兆しが見えてきた 50.0%
③ほとんど変化が見られない 25.0%
④すでに悪化の兆しがある 0.0%
⑤悪くなった 0.0%
⑥わからない 1.4%

・・・ん?
んんん???

⑥わからない 1.4% ???

おいおいおいおい!
半年前から比べて国内の景気がよくなってるかどうかもわからんて、どういうことやねん!!
その認識でどうやってこれからの経営戦略立てたり今期の活動計画実施したりしていくねん!!
なあ、140人中の2人!!
「そんなこというてもわかりません!」て正直なんはええけど、そんな答えを投資家や株主はききたくないぞ!!

・・・「景気や相場に対する判断は控えさせていただきます」というのは、本日集中日だった株主総会の想定問答としてはありがちなんやろうけど、ねぇ・・・。